2022.06.22
アパート経営で忘れてはいけない外壁塗装!費用・耐用年数・塗り替えサインは?
アパート経営で忘れてはいけないのが、各種メンテナンス費用です。
中でも外壁塗装費は負担が大きいため、事前にしっかりと計画しておく必要があるでしょう。
アパート外壁塗装にかかる費用の目安や、耐用年数について解説します。事例をもとに、詳しくみていきましょう。
アパートでも外壁塗装は必要なのか?
アパートでも、外壁塗装は必須です。
なぜなら、年月の経過と共に、塗装の状態は劣化していくから。
新築時にはピカピカだったアパート外壁も、次第に色あせやコケが気になり始めるでしょう。
見た目が古い物件には、入居者が付きにくいもの。
また、放置する期間が長くなると、アパート内部に雨水が侵入し、雨漏りトラブルが発生するリスクがあります。入居者に迷惑をかけてしまうほか、物件そのものの修繕費用も高くなってしまうでしょう。
アパートの外壁塗装は、塗装面積が広い分、個人向けの一戸建てよりも高額になりがちです。
不動産投資をスタートする際には、将来のメンテナンス費用についても検討した上で、家賃を設定するのがおすすめです。
アパート経営は第一印象が大事!外壁メンテナンスで入居率アップ
アパート外壁塗装の費用の目安は?
ひと言でアパートと言っても、その規模はさまざまで、塗装面積によっても見積もり額は大きく変わってくるでしょう。
下記にアパートの規模と費用の目安をまとめました。
規模 | 費用の目安 |
2階建てアパート | 120~300万円程度 |
3階建てアパート | 150~400万円程度 |
実際に外壁塗装業者に塗装を依頼する場合、上記以外にも以下のような費用が必要になります。
・足場代
・高圧洗浄代
・養生代
外壁の状態によっては、補修のための費用が加算されたり、下地の工程が増えたりすることも。
諸々を込みで計算すると、アパートの外壁塗装代は最低でも「200万円程度~」をイメージしておきましょう。
耐用年数と塗り替えサイン
同じ2階建てアパートでも、120万~300万円と価格に幅があるのは、選択する塗料のランクによってコストが大きく違ってくるからです。
安い塗料を使えば、外壁塗装にかかる費用も抑えやすいでしょう。しかし安い塗料は耐久性が低いため、またすぐに次の塗装について考えなければならない可能性もあります。
多少コストはかかっても、ランクの高い塗料を使えば、耐用年数は長くなります。
足場代や高圧洗浄代などは、塗料のランクにかかわらず発生するお金。
安い塗料を使って何度も塗装工事を繰り返した場合、そのたびにこれらの費用が加算されてしまいます。
多少イニシャルコストが高くなっても、できるだけ高いランクの塗料を使った方が、全体のコストパフォーマンスはアップするでしょう。
塗料の種類とそれぞれの価格、耐用年数は以下のとおりです。
塗料の種類 | 耐用年数 | 価格/平方メートル |
シリコン塗料 | 7~15年 | 2,300〜3,500円 |
ラジカル塗料 | 8〜16年 | 2,200〜4,000円 |
セラミック塗料 | 10〜25年 | 2,300〜4,500円 |
フッ素塗料 | 12〜20年 | 3,500〜4,800円 |
光触媒塗料 | 10〜20年 | 3,800〜5,500円 |
無機塗料 | 10〜25年 | 3,500〜5,500円 |
ごく一般的に使われている塗料は、シリコン塗料です。
費用は1.5倍程度になりますが、フッ素塗料を選択すればより長持ちさせられるでしょう。
ちなみに、塗料にはそれぞれ異なる特徴があります。
ラジカル塗料や光触媒塗料は、特に汚れに強いと言われている塗料です。見た目が重要な賃貸アパートにおいて、美しい状態を手間なくキープしやすいでしょう。
高級塗料に分類される無機塗料には、「不燃性に優れている」という特徴があります。こちらも、賃貸アパートを経営する上でメリットが期待できる塗料と言えそうです。
マンションの外壁塗装はオーナーの義務!おすすめ塗料やタイミングとは?
費用相場の事例3つ
アパートの外壁塗装でいくらかかるのかは、実際に塗装業者に状態を確認してもらい、見積もりを出してもらうのが一番です。
この際に、複数の業者で相見積もりを依頼すると、相場をつかみやすくなるでしょう。
外壁塗装をより身近に感じていただくため、費用相場の事例を3つ紹介します。
下記は、全て2階建てアパートの場合の事例となります。
築年数 | 建物の構造 | 外壁塗装費用 |
築21年 | 木造 | 185万円 |
築20年 | RC造 | 120万円 |
築15年 | RC造 | 212万円 |
事例からもわかるとおり、同じような規模のアパートでも、見積もり金額はまちまちです。
たとえば、「あと数年でアパートを売却する予定」という場合には、耐久性の高い高級塗料を選択するメリットは少なくなります。
今後の投資プランも検討しつつ、自分にとってもっともメリットの大きい外壁塗装を検討してみてください。
アパート外壁塗装のタイミングとは?
新築後10年が経過したら、最初の塗装時期と言えるでしょう。
2度目以降の外壁塗装は、前回の塗装時に選んだ塗料の耐久性によって異なります。
また築年数にかかわらず、外壁の劣化が気になる場合には、早めに塗装した方が良いでしょう。
・外壁に触れると粉が付着する
・カビやコケが目立ってきた
・ひび割れや剥がれがある
このような場合には、外壁塗装業者を呼んで状態を一度チェックしてもらいましょう。
アパートの外壁塗装は計画的に
外壁塗装についても、事前に検討しておきましょう。
塗装しないまま放置すれば、大切な物件が傷み、その価値が下がってしまう恐れもあります。
入居者にとって魅力的な物件であり続けるためにも、ぜひ適切な塗装を検討してみてください。
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