2022.07.07
チョーキング現象は外壁塗装が劣化している証拠!具体的な症状から放置リスクまで
外壁の経年劣化具合を判断する際に、目安の一つとなるのが「チョーキング現象」です。
「この現象が見られたら、そろそろ外壁塗装のタイミング」と言われていますが、そもそもチョーキング現象とはどのような状態を指すのでしょうか。
チョーキング現象の具体的な症状や原因、放置した場合のリスク等をお伝えします。
目次
チョーキング現象とは?具体的な症状・原因
外壁のチョーキングとは、外壁の表面を指でこすったときに、粉が付着する現象を言います。
この粉の正体は、外壁表面に使われている塗料です。長い間、太陽の熱や紫外線、風雨にさらされ続けた塗装面は、少しずつ劣化。塗料に含まれる樹脂や顔料、添加剤といった成分が分離し、顔料の成分が外壁の表面上に浮き出てきてしまうのです。
またごく稀に、外壁塗装の施工不良が原因で、早期にチョーキング現象が発生してしまうケースもあります。
指で触れただけで、誰でも外壁の異常を発見できる現象なので、再塗装のタイミングを見分けるためのヒントとして活用されています。
チョーキング減少が発生しているかどうか見分けるためには、実際に自分の手や指で外壁に触れてみるのが一番です。
白い粉が付着したら、チョーキング現象が発生している可能性があります。中には、外壁に付着した埃やちりが手指表面に付着する場合もありますが、以下のような場合はチョーキングの可能性が高いです。
・付着する量が多い
・外壁に色合いが、昔よりも褪せている
これらのポイントで、総合的に判断してみてください。
ちなみに、外壁のダメージでは「白亜化現象」という言葉が使われることもありますが、チョーキングと同じ意味です。
チョーキング現象が発生する外壁・発生しない外壁とは?
チョーキング現象は、外壁の表面に施された塗料の劣化によって引き起こされるもの。
つまり、塗料による保護を必要としない外壁であれば、チョーキング現象が発生する恐れもありません。
とはいえ、日本の住宅に使われている外壁のほとんどは、定期的な塗装メンテナンスを必要とするもの。
つまり、チョーキング現象が発生する外壁です。
チョーキング現象が発生する外壁を下記にまとめました。
・窯業系サイディング
・木質系サイディング
・金属サイディング
・モルタル
・ALC
このほか、木材で作られた外壁もチョーキング現象が発生します。
一方で、レンガ外壁や樹脂系サイディングの場合、チョーキング現象は発生しません。
劣化を放置すれば雨漏りの可能性アリ
チョーキング現象は、新築後や再塗装後、約10年で発生するトラブルです。
初期段階で付着する粉の量はごくわずかですが、劣化を放置すれば粉の量はどんどん増えていくでしょう。粉状になるまで劣化した塗料は、本来の性能を保っていません。
つまり、建物全体を雨から守る効果がどんどんなくなってしまうのです。
チョーキング現象が発生したからといって、ある日突然、壁や天井から水がポタポタと落ちてくるようなことはありません。しかし外壁に当たった雨水は、少しずつ確実に外壁内部にしみこんでいきます。
放置期間が長くなればなるほど、外壁材そのものが劣化し、家の構造がボロボロになるリスクが高まるでしょう。
チョーキング現象が気になり始めてすぐの時期であれば、外壁塗装のみで対応可能です。
しかし外壁材が劣化してしまえば、外壁全体の張り替え工事が必要となるでしょう。家の構造にまで影響が及べば、さらなる大規模リフォームが必要になってしまいます。コストも手間も、非常に大きくなるでしょう。
外壁材にクラック(ひび)が発生していると、「なんとかしなくては!」と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし実際には、クラックよりもチョーキング現象の方が、放置するのは危険という意見もあります。
「もしかしてチョーキングかも…」と思ったときには、ぜひ一度、外壁のプロの意見を聞いてみましょう。
外壁塗装診断とは?リフォーム前にチェックが必要な理由と確認項目・注意点も
チョーキング現象の補修にかかる費用とコツ
チョーキング現象が発生した外壁も、再塗装をすれば、美しい状態を取り戻せます。もちろん防水性能も復活し、家全体も守られるでしょう。外壁のどこか一部にチョーキング現象が発生していれば、外壁全体がそれなりに劣化していると予想されます。
一度で全体を塗り直す方法が一般的です。
30坪程度の一般的な二階建て住宅を外壁塗装する場合の費用の目安は、約80万円~150万円です。必要な費用は、依頼先業者や選択する塗料のランクによって異なりますから、相見積もりで慎重に検討すると良いでしょう。
それなりに高額な費用をかけて外壁塗装をするわけですから、「できるだけ塗料を長持ちさせたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
この場合のコツは、以下の3つです。
・耐用年数ができるだけ長い塗料を選ぶ
・技術力が確かな施工業者に依頼する
・顔料が入っていない塗料を選ぶ
耐用年数が長い塗料は、その分価格も高めです。
とはいえ、長期間再塗装の手間がないという点は、非常に大きなメリットと言えるでしょう。施工不良による短期間でのチョーキング発生を防ぐためには、業者の技術力も重要なポイントです。
また、塗装の際にクリア塗装を選択すれば、チョーキングの原因となる顔料が配合されていません。
こちらのコツも意識して、満足いく外壁塗装を実施しましょう。
チョーキング現象が気になったらツジ建装にご相談を
発生初期の段階で、本当にチョーキング現象かどうか、見極めるのは至難の業です。
現地で実際に外壁や屋根の状態を確認した上で、外壁塗装が必要なタイミングをアドバイスいたします。
よく読まれている記事
2022.07.10
【愛知県】外壁塗装に助成金が下りる自治体6つ!金額や条件を知って...
2022.07.09
【外壁塗装業者の選び方】資格や許可書に注目してみよう
2022.07.08
外壁塗装で多いトラブル事例とは? 4つの事例から予防法・対処法を...
2022.07.07
チョーキング現象は外壁塗装が劣化している証拠!具体的な症状から放...
2022.07.06