2022.07.05

【初心者向け】屋根リフォームの基礎知識を解説!屋根材別のポイントを知って失敗を防ごう

常に紫外線や風にさらされ続ける屋根材は、時間の経過と共に、少しずつ劣化してしまいます。
だからこそ、適切な時期に屋根リフォームを実施しましょう。

とはいえ、「屋根リフォームとは具体的に何をするの?」「いつやればいいの?」「修理費用は?」など、初めての工事にはわからない点も多いですよね。

今回は、初めて屋根リフォームを行う際に、知っておきたい基礎知識を紹介します。

 

 

屋根リフォームとは?

屋根リフォームには、大きく分けて以下のような方法があります。

屋根リフォームの種類 内容
屋根塗装 既存の屋根を新たに塗装して、防水機能を回復させるリフォーム
屋根カバー工法 既存の屋根の上に新たな屋根材をかぶせるリフォーム
葺き替え 既存の屋根材を撤去し、新たな屋根材を施工するリフォーム
葺き直し 存の瓦をいったん撤去し、内部の防水シートのみを交換して、再度瓦を乗せるリフォーム

 

ただしこれらの種類は、「どれでも自由に好きなものを選択できる」というわけではありません。

 

・自宅の屋根材に何が使われているのか?

・現在の劣化具合がどうなっているのか?

 

これら2点によって、選べる選択肢が違ってくるのです。

もっとも手軽に実施できるのが「屋根塗装」ですが、リフォームのタイミングが遅れると、塗装では対応できないケースもあります。

 

葺き直しが選択できるのは、屋根材に日本瓦が使われている場合です。

 

このほかにも、屋根材の種類が変われば耐用年数も大きく変わります。10年程度で最初のリフォーム時期を迎える屋根材もあれば、30~40年特別なメンテナンスを必要としない屋根材もあるのです。
だからこそ、自宅に使われている屋根材を把握した上で、その素材にあったリフォームを行うことが重要です。

 

 

スレート屋根の場合

ではここからは、屋根材別に屋根リフォームの詳細についてチェックしていきましょう。

まずは、現在の日本の家屋で非常に多く採用されている、スレート屋根についてです。
スレート屋根は、軽さとデザイン性の高さで人気の屋根材です。
洋風デザインのお宅にも、和風デザインのお宅にもマッチしやすいという特徴があります。一般的な耐用年数は30年~35年ほど。ただし8年~10年ごとに屋根塗装を行い、防水性能を回復させる必要があります。
これは、スレート屋根そのものに耐水性があるわけではなく、表面に塗布された塗料によって、防水性能を発揮しているためです。

 

耐用年数を超えたスレート屋根は、たとえ再塗装を施しても、以下のようなトラブルが発生しやすいでしょう。

 

・すぐに塗装が剥がれてしまう

・塗料が浮いてしまう

・スレート屋根そのものが破損する

 

耐用年数を過ぎた、もしくは近くなってきた場合には、屋根カバー工法で新たな屋根材をかぶせるケースが一般的です。
ただし、適切なタイミングで再塗装が行われていないスレート屋根の場合、耐用年数はさらに短くなってしまいます。20~25年程度で、屋根カバー工法によるリフォームが必要になる恐れもあるので、定期的な屋根塗装を忘れないようにしましょう。

 

気になる費用は、屋根塗装の場合は1平米あたり5,600円〜6,475円程度です。
屋根リフォームにかかる費用や、屋根面積とその形状によっても違ってきますが、60平米の切妻屋根の場合で約30万円~40万円程度が相場になるでしょう。
屋根カバー工法で新たな屋根材をかぶせる場合の費用の目安は、80万円~120万円です。

 

メンテナンスの頻度が高い屋根材なので、事前にしっかりと計画しておくのがおすすめです。

 

 

瓦屋根の場合

瓦屋根は、日本の伝統的な住宅で多く使われている屋根材です。
「とにかく重いため、耐震性に不安がある」という理由で敬遠されがちですが、その耐久性は非常に高く、80年~100年程度と長く使えます。30年以上メンテナンスなしでも問題が発生しないお宅も多く、またスレート屋根のように、定期的に再塗装する必要もありません。

 

ただし、瓦の下に使われている防水シートは別で、築30年程度で劣化してきてしまいます。
いったん瓦を下ろして防水シートを交換する、葺き直しリフォームが必要になるでしょう。この作業を怠ると、瓦そのものに問題はなくても、気付かないうちに家の中に雨水が侵入してしまう可能性も。
スレート屋根よりもメンテナンスまでの期間が空く分、忘れないように注意してください。

 

屋根材の中ではメンテナンスの手間が少ないというメリットがありますが、実際には、30年前後のタイミングで葺き替えリフォームを選択する方も多いです。
瓦よりも軽い屋根材へと変更することで、家の耐震性を大きく向上させられるでしょう。

 

瓦屋根の葺き直しにかかる費用の目安は、1平米あたり10,000円~12,000円程度です。
60平米の切妻屋根の場合で、60万円~80万円を予定しておきましょう。
耐震性向上のために葺き替え工事を行う場合は、約200万円が相場です。

 

 

トタン屋根の場合

古い住宅に多く見られるトタン屋根は、8年~10年程度で再塗装が必要な屋根材です。
スレート屋根の場合と同じく、再塗装を怠れば、防水性能はどんどん低下してしまうでしょう。屋根材としての耐用年数は20年~25年ほど。
このタイミングで、葺き替えや屋根カバー工法によるリフォームが必要になります。

費用を抑えたい方におすすめなのが屋根カバー工法ですが、トタン屋根の場合、屋根材の下部分のトラブルが原因で、葺き替えをすすめられるケースも多いでしょう。
ガルバリウム鋼板に葺き替えるリフォーム工事が一般的です。

 

屋根塗装にかかる費用の目安は、60平米(切妻屋根)の場合で30万円~40万円程度。
葺き替えの場合は、やはり200万円程度をみておくと安心です。

 

 

屋根リフォームはどこに依頼すればいい?

ここまで紹介してきたとおり、屋根リフォームの方法は、屋根材の種類や状態によってさまざまです。
だからこそ、依頼先で悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?

 

屋根リフォームは、屋根の専門家に依頼するのが一番です。

 

・自宅の屋根材に何が使われているのかわからない

・これまでのメンテナンス履歴がなく、どういった状態か把握できていない

 

このような場合でも、最適なリフォーム方法を提案してもらえるでしょう。
特に瓦屋根の葺き直しや葺き替えを予定している方は、専門業者や工務店等に相談してみると、話をスムーズに進めやすくなります。

 

一方で、自宅屋根がスレート屋根やトタン屋根の場合、塗装業者に依頼するのもおすすめです。塗装を専門に行っている業者だからこそ、腕は確かです。
また直接塗装業者とやりとりすることで、中間マージンを抑える効果も期待できるでしょう。
今後のメンテナンススケジュールも考慮しつつ、最適な塗料を選択できます。

 

反対に屋根塗装リフォームを依頼しない方が良いのは、

 

・突然訪問して、不安ばかりをあおってくる業者

・なぜこのリフォームが必要なのか、しっかりと説明してくれない業者

・屋根材の確認を適当に行う業者

 

などです。
どの方法を選択した場合でも、屋根リフォームにかかるコストは決して少なくありません

余計なトラブルを避けるためにも、信頼できる業者に任せるのが一番です。

 

愛知県内で、「そろそろ屋根塗装をした方がいいのかもしれない…」と思った際には、ぜひツジ建装にご相談ください。

屋根塗装のプロが現場に赴いて、屋根材の状態や塗装の状態をしっかりと確認いたします。
その上で、お客様それぞれにとって、最適な屋根塗装の提案をいたしますので、安心してお任せください。

 

 

初めての屋根リフォームは信頼できる業者にまずは相談

初めての屋根リフォームで、わからない点や不安な点が多いのは当然です。
とはいえ、わからないからといって、屋根を放置するのは危険。万が一雨漏りするようなことになれば、さらに高額の補修費用が発生してしまうでしょう。

そうなる前に、ぜひ一度、信頼できるプロに相談してみてください。

プロの目で一度現地調査をしてもらえば、わかることも多いはずです。安心・安全・快適な住まいを守るためにも、自宅の屋根材に合ったメンテナンス工事を実施しましょう。

 

 

 

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