2022.07.05

屋根塗装ではいくらかかる?屋根の素材別の費用相場と見積価格を比較しよう

屋根塗装の見積もりを依頼する前、見積もり結果を受け取ったあとに気になるのが、「適正価格はいくらなのか?」という点です。
ぼったくり業者に騙されないためにも、余計なトラブルを抱え込まないためにも、あらかじめ相場価格や坪単価をリサーチしておきましょう。
今回は、屋根塗装で提示される妥当な金額の目安と共に、見積もりをチェックする際のポイントについて解説します。

 

 

屋根塗装の相場価格とは?

屋根塗装にかかる費用は、

 

・自宅にどのような屋根材が使われているのか?

・どのランクの塗料を選択するのか?

 

これらのポイントによって、大きく異なってきます。
見積もりをもらった際に、「○○さんのところは△△円で済んだと言っていたのに、うちはなぜこんなに高いの?」と思ったときには、これらの2つの項目が関連しているのかもしれません。

大切なのは、自分の家の屋根材を知った上で、適正な相場価格をつかんでおくことです。

 

日本の住宅に使われるメジャーな屋根材には、以下のような種類があります。

 

・スレート瓦

・セメント瓦

・トタン屋根

 

スレート屋根は、塗装にかかる費用を抑えやすいと言われています。

また、塗料には以下のような種類があります。

 

・ウレタン塗料

・シリコン塗料

・フッ素塗料

 

もっともランクが低いのはウレタン塗料です。
塗料が安い分、屋根塗装にかかる費用も抑えられますが、その他の塗料よりも耐久性で劣るというデメリットがあります。シリコン・フッ素とランクが上がり、価格が上昇する分、耐久性もアップして長持ちするという特徴があります。

では次からは、屋根材の種類別に相場価格をチェックしていきましょう。

 

スレート瓦の場合

スレート瓦は、日本の住宅に多く採用されている屋根材の一つです。
セメントを薄く加工して作られていて、設置やメンテナンスを行いやすいというメリットがあります。
耐震性の高さや、見た目のバリエーションが豊富なことで人気がある屋根材です。

 

塗料の種類と坪数別の塗装相場は下記のとおりです。

塗料の種類 30坪の場合 40坪の場合
ウレタン塗料 20~28万円 28~37万円
シリコン塗料 25~35万円 33~46万円
フッ素塗料 46~63万円 61~83万円

 

実際の屋根塗装の見積もりには、これらの価格に以下のような費用が加算されます。

 

・足場代

・下地処理

・洗浄

・養生代

 

どれだけ安く見積もっても、40万円以上はかかってくるでしょう。

 

セメント瓦の場合

セメント瓦は、モルタルを使って作られた屋根材です。
耐火性に優れた屋根材で、一昔前に多く使われていた素材です。定期的に塗装をしないと、素材が劣化してしまうため注意しましょう。

 

塗料の種類と坪数別の塗装相場は下記のとおりです。

塗料の種類 30坪の場合 40坪の場合
ウレタン塗料 25~28万円 25~37万円
シリコン塗料 32~35万円 43~46万円
フッ素塗料 43~49万円 57~70万円

こちらにも、足場代や下地処理、洗浄、養生代などが加算されます。

 

トタン屋根の場合

軽くて扱いやすいトタン屋根は、比較的築年数が古い住宅に多く使われている屋根材です。
その性能を守るため、定期的な塗装が欠かせない屋根材と言えます。

 

塗料の種類と坪数別の塗装相場は下記のとおりです。

塗料の種類 30坪の場合 40坪の場合
ウレタン塗料 25~28万円 33~37万円
シリコン塗料 25~31万円 33~41万円
フッ素塗料 46~63万円 61~83万円

こちらにも、その他費用(足場代や洗浄代など)を加算しましょう。

 

プロおすすめの見積もりチェック方法

実際に塗装業者から見積もりをもらったあとに、「この内容が本当に適正なのかどうか確かめたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
こんなときには、ぜひ以下のチェック方法を試してみてください。より細かなポイントに注目してみれば、不安を取り除けるでしょう。

 

割合をチェックしてみよう

見積もりを受け取ったら、まず確認したいのが、費用別の割合についてです。
屋根の塗装工事には、大きく分けて以下のような費用がかかります。

 

・塗料費用 → 塗装に使用する塗料を購入するためのお金

・工事費用 → 工事を行う職人の人件費など

・足場費用 → 足場を設置したり撤去したりするためのお金

 

それぞれの割合は、概ね以下のようになります。

 

・塗料費用 → 20%

・工事費用 → 30%

・足場費用 → 20%

 

たとえば60万円の見積もりをもらった場合は、

 

・塗料費用 → 12万円前後

・工事費用 → 18万円前後

・足場費用 → 12万円前後

 

が妥当と判断できるでしょう。

 

もらった見積書を確認し、塗料費用が全体の6~7割を占めているような場合、「料金体系が不明瞭な業者」と言わざるを得ません。
なぜこのような見積もりになっているのか、納得いく説明をしてもらうのがおすすめです。

 

項目別に注目してみよう

屋根塗装の見積もりを受け取った際に、反射的に「高い!」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本当にこの金額が妥当なのか知りたいときには、ひとつひとつの項目別に、適正価格で計算されているか確かめるのもおすすめです。

 

費用の目安をそれぞれまとめましたので、ぜひご参考ください。

塗料費用の目安/1缶
ウレタン塗料 5,000~15,000円
シリコン塗料 15,000~40,000円
フッ素塗料 40,000~80,000円
無機塗料 50,000~120,000円

 

工事費用の目安
高圧洗浄

100~300円

/平方メートル

養生費用

250~400円

/平方メートル

付帯塗装工事

軒天800~1,200円

/平方メートル

雨樋800~1,200円

/平方メートル

破風板650~800円

/平方メートル

縁切り500円

/平方メートル

現場管理費 30,000~50,000円
廃材処理費等  10,000~30,000円

 

足場費用の目安/平方メートル
足場 600~800円
飛散防止ネット 100~200円

 

信頼できる業者の見積書であれば、それぞれの項目別に費用の内訳が記載されているはずです。
ぜひ「単価」部分に注目して、合計金額が妥当かどうか判断してみてください。

 

また、屋根塗装を行う業者の中には、詳細な見積もりを記載しないところもあります。

 

【例】

屋根塗装工事費用(一式) ○○万円(※足場代、洗浄代、諸経費含む)

 

この場合、何にどれだけの費用がかかっているのか不明瞭で、見積もりの内容が妥当かどうか、判断することはできません。

 

また、見積もり内にどの費用が入っているのかわからないため、後ほど別途費用を請求されてしまう可能性もあるでしょう。
屋根塗装業者から内訳の記載がない見積書を受け取った場合、「詳細を知りたい」旨をしっかりと伝えてください。
それでも対応してもらえなければ、別の業者に相見積もりを依頼するのもおすすめです。

 

 

見積もりが高い!その理由とは?

屋根塗装の見積もりが相場よりも高いからといって、即ぼったくりというわけではありません。
以下のような理由で、屋根塗装費用が高くなってしまうケースもあります。

 

屋根の勾配が大きい

屋根塗装の価格は、塗装面積によって変わってきます。

屋根の勾配が大きければ大きいほど、塗装面積が増えるため、施工価格がアップしやすいという特徴があります。また勾配が大きく、足場がかけられない・かけにくいとなると、別途費用が加算される可能性も。
当てはまる場合は、業者の説明に納得できるかどうかが鍵となるでしょう。

 

施工場所が業者拠点から遠い

屋根塗装業者は、会社の拠点から作業場所まで出張して塗装を行います。

現場が遠ければ遠いほど、人件費や交通費、出張費などがかさんでしまう可能性もあります。
できるだけ自宅から近い業者を選択するのがおすすめですが、交通費や出張費の考え方は、業者によって差が出るもの。
気になる業者を見つけたら、一度問い合わせてみて判断するのがおすすめです。

 

屋根材の劣化が進行している

屋根材の劣化が想像よりも進行している場合、塗装作業ではカバーできない可能性があります。
この場合、屋根材の重ね葺きや葺き替えを提案されることに。
屋根塗装よりも見積もりが高くなる可能性が高いため、注意してください。

余計な出費を避けるためには、適当な時期に屋根塗装を忘れずに行うのが一番です。

 

 

屋根塗装の相場を知り、安心・安全のメンテナンスを

屋根塗装を検討する際に、料金について不安になる方は決して少なくありません。
重要なのは、適正な価格で信頼できる業者に工事を発注することです
今回紹介した相場情報も参考に、自分たちにとってベストな塗装業者を選択してみてください。

 

名古屋市や北名古屋市周辺の屋根塗装は、ぜひ一度ツジ建装にご相談ください。

明瞭な見積もりと、わかりやすい説明で、お客様の不安を取り除けるよう努力しております。

 

 

 

 

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