2022.07.05

太陽光パネルがあっても屋根塗装はできる?頭に入れておくべき4つの注意点

ここ20年ほどで、一気に導入が進んだ太陽光発電。
新築時に太陽光発電を搭載したお宅の中には、「そろそろ屋根塗装を検討するべき時期に差し掛かっている」というケースも増えてきています。

太陽光パネルを積んだ屋根の塗装は、具体的にどう実施すれば良いのでしょうか?

知っておきたい基礎知識や耐用年数、注意点をまとめます。

 

 

発電用パネルを設置していても屋根塗装は必要

太陽光発電システムを搭載しているお宅で特徴的なのが、屋根の上に設置された発電用パネルです。
パネルが屋根の大部分をおおっているため、「屋根の劣化スピードが抑えられ、塗装メンテナンスをする必要はないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし実際には、発電用パネルを設置していても屋根塗装は必要です。
確かにパネルが乗っている部分の劣化は緩やかですが、屋根の全面がおおわれているわけではありません。むき出し部分を放置すれば、そこから建物内部に雨漏りする恐れがあるでしょう。
太陽光パネルが設置されていても、屋根のメンテナンス時期は見逃さないよう注意してください。

とはいえ、パネルが設置されていないお宅と比較すると、塗装工事の流れもやや複雑になります。
「新築時は見送ったものの、これから太陽光発電を搭載しようと考えている」という場合には、屋根の状態を見極め、きれいに全体塗装した上でパネルを乗せるのがおすすめです。

 

方法1「いったん撤去して全体塗装」

ここからは、すでに太陽光パネルが設置されているお宅の塗装方法について解説していきます。

屋根塗装の効果を高めたい場合におすすめなのが、パネルをいったん撤去して全体塗装を行い、塗装後の屋根に再設置する方法です。
塗装の際に邪魔になる太陽光パネルがありませんから、全体をくまなく美しく塗装できます。塗りムラが生じるようなこともありませんし、塗装効果も高まるでしょう。

一方で、太陽光パネルの撤去・再設置という手間が発生する分、費用は高額になりがちです。太陽光パネルを積んだ住宅の施工実績が豊富な業者を見つけて、相見積もりを依頼してみてください。

 

方法2「パネルが設置されていない部分だけを塗装」

太陽光パネルの取り外しが難しい場合や、予算面で厳しい場合には、太陽光パネルを乗せたまま、露出している屋根部分だけを塗装する方法もあります。

こちらの場合、費用を節約できますが、塗装できなかった部分との間に色ムラが発生します。
また、全体的なメンテナンス効果を考えると、何度も繰り返すのはおすすめできません。1度までであれば、こちらの方法で対応可能ですが、次の機会には、太陽光パネルの乗せ換えタイミングに合わせて施工すると良いでしょう。

 

 

太陽光発電×屋根塗装の注意点4つ

太陽光発電システムを搭載しているお宅で屋根塗装を行う場合、以下の4つの点に注意してください。

 

太陽光発電のパネルはデリケート

太陽光パネルは、非常にデリケートなものです。

塗装する際に足で踏んだり道具を落としたりすれば、パネルが破損して使い物にならなくなってしまいます。また屋根塗装を行う前には、高圧洗浄で汚れを落とすのが一般的です。

ただし太陽光パネル表面を水道水で洗うと、水垢が付着し、発電効果が低下してしまいます。

屋根塗装を業者に依頼する場合、太陽光発電パネルの扱いを心得ている業者を探すようにしてくださいね。

 

施工中は発電量が低下する恐れがある

屋根の塗装作業中は、パネル表面に塗料が付着しないよう養生シートがかぶせられます。これにより、一時的に発電量が低下する恐れがあるでしょう。
洗浄から塗装完了までの期間は、約3~4日ほどです。トラブルにならないよう、事前に頭に入れておくと安心です。

 

太陽光発電の保証に注意

太陽光発電パネルをいったん撤去し、再設置を行う場合、この作業によって保証の対象外となってしまう恐れがあります。
保証内容に影響するかどうかは、太陽光発電設置業者及び、屋根塗装の方法によっても違ってくるでしょう。
不安な場合は、まず設置業者に、問題がないかどうか確認するのがおすすめです。

 

施工後の発電状況も忘れずに確認

太陽光発電パネルを脱着した場合もしなかった場合も、塗装作業後の発電状況には注意しましょう。
何らかのトラブルが発生して、「発電できない・発電量が低下した」といった状況に見舞われてしまうケースもあります。
足場を撤去する前であれば、問題の確認や各種調整も比較的スムーズにできるもの。一方で、いったん足場を撤去してしまうと、状況確認さえ難しくなってしまう可能性もあるのです。

 

塗装作業が終わったあとには、塗装状態に問題がないかどうか、チェックできます。
そのときに、発電状況に変化が生じていないかどうかも、欠かさず確認しておいてください。

 

 

太陽光発電と屋根塗装はタイミングが重要

太陽光発電パネルも、残念ながら永久的に使えるわけではありません。
パネルの耐用年数は、約20~30年程度と言われています。
寿命を迎えたパネルを交換するタイミングに屋根塗装を合わせられれば、余計な費用を負担することなく、より効率的な全体塗装が可能になるでしょう。

 

太陽光発電を積んだお宅の屋根塗装は、今後も需要が高まっていくと予想されています。
確かな知識と技術を持った、専門業者に依頼することが大切です。

愛知県周辺の工事なら、ツジ建装にご相談くださいね。

 

 

 

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