2022.07.05

外壁塗装はなぜ必要?しなくても大丈夫な家の特徴3つと見極め方

住宅の劣化を防ぐために、定期的に実施したいのが外壁塗装です。とはいえ、決して安くはない外壁塗装。「無駄な工事はしたくない…」と思うのは当然のこと。

世の中にはさまざまなタイプの住宅がありますが、中には「外壁塗装が必要ない家」も存在することをご存知ですか?
気になる見分け方や特徴について、詳しく解説します。

 

 

そもそも外壁塗装とは?何のために必要なの?

外壁塗装は、その名前のとおり、住宅の外壁を塗装する工事を言います。

 

・見た目の雰囲気を変えたい

・リフォームでピカピカにしたい

 

このような希望を叶えてくれるでしょう。塗装を新しくするだけでも、住宅の雰囲気はがらりと変わります。

ただし、外壁塗装の目的は「見た目」だけではありません。外壁は、住宅を雨や風、日光から守ってくれる存在ですが、紫外線や風雨など、常に過酷な環境下に置かれています。住宅を建築してから一定期間が経過すれば、劣化は避けられないでしょう。外壁の機能性や耐久性を高めるためにも、外壁塗装は欠かせないものなのです。

外壁塗装をしないまま耐用年数を超えてしまった場合、住宅内部で雨漏りが発生してしまうようなケースもあります。新築後10年が経過したら、外壁塗装について考えるべきタイミングと言えそうです。

 

 

外壁塗装が必要ない家の条件3つ

家の見た目や耐久性を守るために必要な外壁塗装ですが、実は「もともと外壁塗装をする必要がない家」も存在しています
家の外壁を丸ごと塗装するためには、ある程度高額な費用がかかってしまいますから、まずは「本当に自分の家に外壁塗装が必要なのか?」を見極めるところからスタートしましょう。

外壁塗装が必要ない家は、以下のような家です。

 

・タイル外壁である

・レンガ外壁である

・サイディング外壁だが張り替え後8年以内である

 

このように、外壁塗装が必要かどうかは、外壁の種類によって変わってきます。定期的な塗装が必要となるのは、主にサイディング外壁の住宅ですが、施工後8年以内であればまず塗装は必要ありません。

サイディング外壁の耐用年数は約10年と言われています。

8年程度までは、特別なメンテナンスを施さなくても、十分にその役割を果たしてくれるでしょう。8年を超えたあとは、サイディングの種類や使用している環境の条件によって、外壁塗装が必要になるタイミングが違っています。

築8年を超えて、外壁の剥がれや色褪せが気になり始めたら、塗装を検討するべきタイミングだと言えるでしょう。

 

またサイディング外壁の場合、サイディング同士をつなぎ合わせるために「シーリング」が使われています。

サイディング表面に問題がなくても、シーリングが割れたり痩せたりしている場合には、補修が必要になります。

 

 

タイルやレンガの家に外壁塗装が必要ないのはなぜ?

先ほど解説したとおり、外壁塗装が必要なのは、主に施工から一定期間が経過したサイディング外壁です。
では、そもそもなぜタイル外壁やレンガ外壁の住宅には外壁塗装が必要ないのでしょうか?

 

タイルはサイディングよりも耐用年数が長い素材です。風雨や紫外線にさらされても、その性能は簡単には劣化しません。施工後、30年以上はそのままの状態で使い続けられると言われています。
レンガの場合、その
用年数はタイルよりもさらに長くなります。
外壁塗装をしなくても、50年以上はその性能を維持できるでしょう。

タイルやレンガに外壁塗装を施してしまうと、塗料の耐用年数が切れるタイミングで、塗り替えの手間が発生してしまいます。

その頻度は、約10年~15年に1度。
タイルやレンガの耐用年数よりも短いため、不要な外壁塗装を行わないよう注意してください。

 

 

外壁の種類はどう見分ければいい?材質がわからないときのチェックポイント

住宅の中には、外壁塗装が必要な家もあれば、そうではない家もあるという事実がわかったところで、気になるのが「自分の家の場合はどちらなのだろう?」という点です。

新築時の資料が残っていれば、外壁に使われている素材を特定できます。施工した年がわかれば、いつ外壁塗装をするべきか、検討する際のヒントになるでしょう。もちろん、外壁の種類がレンガやタイルであれば、外壁塗装は必要ないということになります。
資料が残っていない場合には、自宅外壁の以下のようなポイントを基準に、その材質を判断してみてください

 

・見た目

・手触り

・音

 

自宅の外壁材について知りたい場合は、まずその見た目に注目してみてくださいデコボコした見た目が多ければ、レンガやタイルである可能性が高まるでしょう。

近年、サイディングで主流となっている窯業系サイディングは、本物のタイルと見間違えるほどデザイン性に富んでいます。こんなときは、ぜひシーリング部分に注目してみてください。

サイディングの場合ボードを繋ぎ合わせる部分に、必ずシーリング材が使われています。下から上まで、垂直に伸びる継ぎ目のようなものが見えたら、サイディングである可能性が高いと言えるでしょう。タイル外壁にもつなぎ目となる目地はありますが、サイディングのように、「下から上まで垂直な直線」になる可能性は低いです。

 

また、シーリング部分の手触りも、見分ける際のヒントになります。タイル外壁やレンガ外壁に使われている目地は、触れるとざらざらした感触があります。ぜひ優しく撫でてチェックしてみてください。
最後に、トントンと優しく叩いてみたときの音にも注目してみましょう。ガラスや石を叩いたときのような独特な音がすれば、外壁塗装が必要ないレンガやタイルである可能性が高まります

 

これらのポイントを意識してもわからない場合は、無理をする必要はありません。外壁塗装のプロに、現地で確認してもらいましょう。この場合、外壁の素材が何でできているのかを確認した上で、塗装する必要があるのかどうかアドバイスしてもらうと安心です。

 

 

サイディングの劣化状況に注目して判断を

自宅の外壁がサイディングであることがわかったら、外壁塗装をするタイミングについて考慮する必要があります。見た目や性能に問題がなければ、わざわざ塗装をする必要はありません。
本当に外壁塗装が必要なのかどうかは、以下の点を考慮しながら判断しましょう。

 

・年数

・劣化状況

 

先ほどもお伝えしたとおり、施工後8年~10年以上経過していたら、外壁塗装のタイミングです。塗装が遅れると、雨漏りが原因で内部の木材や金属、電気設備などが影響を受ける恐れがあります。
また、もう一つ忘れてはいけないのが、劣化状況についてです。

 

・剥がれ

・色褪せ

・ひび割れ

・カビやコケ

・チョーキング

 

これらのトラブルは、サイディング外壁の劣化によって引き起こされます。こまめにチェックして、異常があればできるだけ早めに外壁塗装を検討してみてください。住宅の外観を美しく保つ効果も期待できます。

 

チョーキングとは外壁表面に塗られた塗装の劣化によって引き起こされる症状です。

塗料には、着色するための顔料が含まれていますが、樹脂が劣化すると表面に浮き出てきてしまいます。手のひらで外壁に触れたとき、粉状の物質が付着するようであれば、チョーキングが疑われます。劣化が進んでいるという合図ですから、できるだけ早めに外壁塗装を検討するのがおすすめです。

 

 

まずは「本当に外壁塗装が必要なのか?」を見極めて

外壁塗装は、家の性能を守るために必要な工事です。
しかし、そもそも外壁塗装が必要ない家に塗装を施してしまうと、トラブルの原因になってしまう可能性もあります。まずは自宅に使われている外壁材の種類や状態から、「本当に外壁塗装が必要なのか?」を判断しましょう。

 

外壁塗装が必要な家であるにもかかわらず、塗装しないまま放置すると、雨漏りや隙間風、見た目の劣化といったトラブルを引き起こしてしまいます。

 

「自宅の外壁材がわからず困っている」「サイディングだが今がタイミングかどうかわからない」という場合には、一度プロの目でチェックしてもらうのもおすすめですよ。

愛知県内で外壁塗装をお考えの方は、まずはお気軽にツジ建装にお問い合わせください。
2001年の創業以来、地域密着型で年間300棟以上の施工を請け負い、これまでに5,000軒の施工実績を誇ります。営業スタッフの知識量も豊富で、料金プランも分かりやすく、外壁診断からアフターフォローまで万全の態勢で丁寧に対応いたします。

 

 

ツジ建装 オフィシャルサイト